◆期間 2021年5月9日(日)まで 第2期
◆休館日 5月9日(日)まで無し
◆開館時間 午前9時30分~午後10時(午後9時30分受付終了)
◆入場料
高台寺掌美術館:大人300円
2ヵ所共通拝観券(高台寺・高台寺掌美術館):大人600円・中高生250円
3ヵ所共通割引拝観券(高台寺・高台寺掌美術館・圓徳院):900円
◆主な展示品
北政所(高台院)像 桃山時代
秋草菊桐紋蒔絵湯桶(重要文化財)桃山時代
菊桐紋蒔絵角盥 桃山時代
菊桐紋蒔絵楾 桃山時代
桜樹文様刺繡段替り打敷 桃山時代
【4月16日~4月25日公開】
撫子唐草に窠文様金襴打敷 17世紀(中国)
【4月26日~5月9日公開】
◆概要
16世紀後半から17世紀初めの日本において、戦国武将たちは覇権を争いました。当時、めまぐるしく移り変わる世の戦いの犠牲になった者や、政治の道具としてその立場や生涯を使われた女性が多くいたことは事実です。その一方にそれぞれの意思でたくましく生き抜いた者もまた多くいたことが、研究によって明らかになってきています。
当時の女性たちにはそれぞれ様々な役割があり、衣食住や宗教において新しい文化の担い手でもあったと知られるようになりました。しかし、戦乱を経て豊臣秀吉の妻ねね(北政所・出家して高台院)のように多数の遺品が残る例は稀です。多くの戦国時代の女性の足跡は限られた僅かな資料からたどるほかありません。
高台寺には、北政所ねねの遺品を中心にして当時の女性の暮らしや信仰に関わる品々が奉納され伝来しました。いずれも人々によって実用された品であり、華麗な文化が花開いた桃山時代を代表する品です。また、文書類は当時の女性の行動や役割を示す資料です。女性に関わるそれらの品物は、彼女たちが真摯に生きた痕跡を確かに伝えています。
今回の展覧会では北政所ねねの生涯を中心に、同時代の女性達の姿、信仰、文書を当時の美術工芸品と共に紹介いたします。
また高台寺では、伝来した文化財の保存に取り組んでおります。この度保存修理を終えた品を展覧会において披露いたします。