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開館時間 通常期 9:00開館 ~ 17:10閉館

7月20日(土曜)は臨時休館いたします。


展示中

 2024年7月15日(月)~ 2024年8月31日(水)

高台寺百鬼夜行展

SUMMER EXHIBITATION in KODAIJI

 なぜ高台寺で妖怪なのか。
 高台寺の百鬼夜行展の前身は知り合いのコレクションから数点集めて展示された幽霊画展で、その後2006年の高台寺開創400年を機に百鬼夜行展となり現在に至ります。
 高台寺がある東山にはかつて京都三大葬送地である鳥辺野がありました。
 鳥辺野は、吉田兼好『徒然草』に「鳥辺野船岡、さらぬ野にも送る数多かる日はあれど、送らぬ日はなし」と記されるほど、毎日葬送の煙が絶えない土地でした。そのため東山は怪異と縁の深い土地となりました。
例えば
 ・ あの世とこの世の境である六道の辻
 ・ 説話や落語で有名な子育て幽霊
 ・ 東福寺と泉涌寺の間には人を喰らう羅刹が住む羅刹谷があったなどなど
高台寺は厳密には鳥辺野に隣接する真葛ヶ原に位置しますが、地元の人たちには鳥辺野とおなじく怪異に縁の深い土地だと認識されています。
お寺で百鬼夜行図や地獄極楽図を公開することのひとつには、恐ろしい妖怪たちが仏法の力で逃げていく様子(「百鬼夜行図」;仏教の功徳、信仰心の大切さ)や、生前の行いによって死後向かう世界が異なってくること(「地獄極楽図」;因果応報、浄土思想)などを目に見えるかたちであらわすことで仏教のおしえをわかりやすく伝えるという役割がありました。

Why Buddhist temples exhibit ghost paintings in summer
Summer is a season when the Japanese feel close to their deceased ancestors.
Many believe that the boundaries dividing the worlds of the living and the dead are blurred, and that the dead briefly return to their homes in the summer. During these summer months, many Buddhist temples exhibit terrifying pictures, such as ghosts, demons, and Hell. Combined with Buddhist teachings, the pictures help people ponder death and the afterworld, and therefore overcome their fear of death.

主な展示品

田中陽一郎「地獄図・来迎図」 2006年
白隠慧鶴 「南無地獄大菩薩」 江戸時代
河鍋暁斎「百鬼夜行屏風」
「地獄・極楽図」 江戸時代
獏描絵辻ヶ花染枕 江戸時代
菊桐紋角盥と楾 桃山時代  ほか

地獄極楽図_極楽
地獄極楽図_極楽
地獄極楽図_地獄
地獄極楽図_地獄

地獄図屏風
地獄図屏風
獏描絵辻ヶ花染枕一部
獏描絵辻ヶ花染枕一部

 
高台寺掌美術館
〒605-0825
京都市東山区高台寺下河原町530 京・洛市「ねね」2階

 
 
 
 
 

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