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豊臣秀吉公の陣羽織修理後の初公開(高台寺「掌美術館」)

2014/04/14

 

豊臣秀吉公の陣羽織修理後の初公開
2014年7月20日(日)〜8月3日(日)
場所:高台寺「掌美術館」

豊臣秀吉の陣羽織は、高台寺に伝わった品物の中でも秀吉の好みを伝える代表的な工芸品として広く知られてまいりました。その陣羽織は多数の絹の色糸や金糸銀糸がもちいられた綴織という種類の織物を使って作られています。
この織物はイラン・サファヴィー朝16〜17世紀のタピスリーの特徴を示し、文化財として高く評価されています。染織史において貴重な織物であり、400年以上の年月を経て色糸の劣化が進み、これ以上の傷みをさけるためにも保存修理が必要になりました。平成23年から約2年2か月間の修理を終えて、このたび高台寺「掌美術館」において修理後の披露が行われます。

鳥獣文様綴織陣羽織(桃山時代・重要文化財)

●豊臣秀吉の陣羽織について
豊臣秀吉の陣羽織にはクジャク、ライオン、龍、有翼の獣など様々な動物が植物文様と共に織り出されています。そこに見られる豪快な動物闘争文様はイラン工芸品の伝統的な文様であり、秀吉の陣羽織の織物は実は当時イランの宮廷工房で製作された一級の品でした。金糸銀糸を用いた派手さや勇ましい文様が日本の戦国武将の好みに合うと考えられたのか、海を越えて我が国にもたらされました。稀少な舶来品であり、本来は掛け布や敷物などに使用する豪華な織物を大胆に裁断し、陣中において羽織る日本の陣羽織に仕立てさせ、秀吉が身に着けていたのです。その秀吉の陣羽織が高台寺に伝来しました。
豊臣秀吉が珍しい舶来の品物をこのように豪快に使用した例は、秀吉の力強さや華やかさへの志向を伝えるとともに共に、16世紀の日本の武将と海外との間の交流を今に伝えています。

(高台寺掌美術館田川真千子)

 


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