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圓徳院 秋の特別拝観2014 織部の武家茶 〜秀吉公、ねね様に捧げる〜

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●圓徳院 秋の特別拝観2014
織部の武家茶 〜秀吉公、ねね様に捧げる〜

◎期間/平成26年10月24日(金)〜12月14日(日)
 ※但し12月12日(金)・13日(土)は法務のため拝観休止
◎受付時間/圓徳院拝観10:00〜21:30受付終了 (閉門は22:00)
      武家点前 10:00〜16:00受付終了 ※事前予約不要
◎拝観料/大人500円・中高生200円
     三カ所共通割引拝観券(高台寺・掌美術館・圓徳院)/大人900円  
◎お抹茶席(武家点前)/1,500円(記念扇子つき)  

●監修
 尾崎 米栢 宗匠(茶道扶桑織部 家元)

 茶道扶桑織部は、戦国時代の激戦を生き抜いた武将・古田織部が、その千利休に師事して会得、発展させた流儀で、作法や諸道具まですべてにわたって動中に真実を観念する気品の高さを特徴としています。
 尾崎宗匠は格式高い伝統を守りながら、現在の暮らしのなかで、無理のないスタイルでのお茶の楽しみ方も提案されています。
 【茶道扶桑織部WEBサイト http://www.fusouan.jp】
 
●茶道扶桑織部
 秀吉公に忠誠を誓った戦国武将・古田織部。
 近世風で気品のある華やかな茶の湯を確立する。

 茶道織部の創始者・古田織部は、千利休の高弟として利休伝来の「侘び茶」の極意を守ると同時に、利休茶の湯の作法を武家風に改革発展させた大茶人でもあります。織部は、最も利休を尊敬し、理解していた茶人でしたが、単に利休流を真似るだけでなく、織部流を開き、織部焼といわれる陶芸の指導を行って織部好みの型を創作するなど、利休の弟子の中でも異彩を放つ人物でもありました。
 織部はもともと利休のように堺の町人ではなく、美濃国に育った武人で、この出身の違いが織部の茶に大きな影響を与えたといわれています。武人としての織部は、信長が美濃を平定したのに従って信長の家臣となり、次いで秀吉公に属し、山崎の合戦や紀州の戦いで手柄をあげ、織部正に任じられ大名となりました。
 こうした武人としての一面を茶の世界に活かしたのが織部の茶の特徴であるといえましょう。織部は早くから茶の湯へ深い関心と理解をもっていましたが、利休との出会いによってより深く茶を知るところとなり、その才能を開花させ、やがて織部独自の茶の湯を見出していきます。それは、利休相伝のものにとどまらず、さらに「さび」を自由に解釈し、好み新しくしたもので、利休の中世風の茶の湯に対して、近世風で気品のある華やかなものであるところに大きな特徴があります。

●武家点前
 織部流に伝わる秀吉公を喜ばせた点前。
 武士の心構えを表現しています。

 織部の茶の湯は、茶道具に限らず生活文化全体にわたって、後世に大変大きな影響を与え、茶道具と点前に工夫と演出を凝らしました。それが武士の格式ともてなしを重んじる「武家点前」です。秀吉公が大事にした、ユーモアや機転、即興を織り交ぜたエンターテインメント性を取り入れ、武家点前を確立しました。秀吉公がいなければ、織部流は違ったものになったでしょう。そうした自由で開放的な茶の湯こそ秀吉公の目指したものだと考えます。
 わび茶の世界を表す4畳半以下の茶室「小間」より大勢が集う「広間」を用い、自然が作り上げる美ではなく、闊達で華やかな自ら作り上げる美へ…。息がかからないよう扇子で覆われた茶碗には、神仏に献茶する際の点前を元にした背景が伺えます。
 織部と親密な関係にあった秀吉公ゆかりの寺、北政所ねね様終焉の地「圓徳院」で、400年前の戦国の世のもてなしをぜひ体感して下さい。

(更新:2014/09/25)