後藤典生住職の法話

個性

 個性的な教育ということが叫ばれている。
 個性ある人物は魅力的である。
 日本の教育は画一的であり個性ある人物を育成することは出来ないと言われる方がいる。
 個性とは何か。
 人間はあるべき姿でなければならない。
 人として当然すべきことは当たり前に出来なければならない。
 食事の仕方をしらない、布団の片付け方をしらない、掃除の仕方をしらない人が得意な分野で才能を発揮しても少しも立派ではない。
 人としての常識を備え、なおかつキラッと光輝いている人、それが個性である。
 京都はかつては個性ある町であった。
 桃山時代は秀吉公が京都の町を整備し、城をつくり、寺社を建立した時代である。
 日本中から大工。造園、左官等専門家が集まり正に京都は文化の中心地として栄えた。
 秀吉公没後、その人々が日本国中に散らばり、京都の文化と技術を伝えた。
 いってみれば京都は日本の中心地であり、最も進んだ町であった。
 京都の町を昔の姿のまま保存しようとする人々もいる。
 文化財や街並みも残すことに反対ではないが、それがすべてだとは思えない。
 京都は人が住みやすく最も進んだ町であり、その中でキラッと輝くものがある都、それが京都の個性であるようにおもう。