福徳信仰の象徴として、豊臣秀吉が念持仏としたといわれる珍しい尊像です。いわば秀吉の出世守本尊。御堂は京都御苑から移築したものです。 毎月縁日も開いています。
●三面大黒天正面
三面大黒天は、大黒天、毘沙門天、弁財天の三つの顔を持った仏様です。 (中略) この三面大黒天にも秀吉の合理性が表れているところがあります。三面なので一回拝めば三つの効き目があるのですから、実に合理的で秀吉らしい信仰です。大名になる前、秀吉はずーっと三面大黒天を信仰していました。 秀吉は、三面大黒天を信仰したから出世したのでしょうか。いいえそれは違います。三つの顔を一回で拝む、という合理性を持っていたから出世できたのです。仏教は合理的です。
(後藤典生『こころ惑うときに』より)